MARCH以上の就活生のTOEIC平均点は?

学生アンケート イマドキの就活生

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日経HRが2019年2月にMARCHクラス以上の就活生に実施したアンケート結果から、英語力や留学経験、海外勤務に関するデータを紹介します。調査は都内のMARCHクラス以上の就活生を対象に実施し、214人から回答を得ました。


回答者対象MARCHクラス以上の大学3年生、修士1年生(早稲田大学(43)、法政大学(24)、慶應義塾大学(20)、上智大学(18)、東京大学(16)、明治大学(15)、学習院大学(12)、立教大学(12)、一橋大学(8)、東京外国語大学(8)、中央大学(7)、青山学院大学(7)、日本女子大学(6)、東京理科大学(6)、東京工業大学(4)、東京女子大学(2)、国際基督教大学(2)、お茶の水女子大学(2)、津田塾大学(1)、首都大学東京(1))


調査概要

  • 調査方法:インターネットによるアンケート調査
  • 対象者:2020年3月卒業予定の大学4年生・修士2年生
  • 回答者数:214人(文系174人、理系39人、その他1人/男子102人、女子112人)
  • 調査期間:2019年2月22日~26日

MARCH以上のTOEIC平均719点!

英語力を示す指標であるTOEICスコアから見てみましょう。回答者214人のうちTOEICスコアを持っているのは62.6%の134人で、受検者の平均点は719.3点でした。文理(学際学部1人除く)、男女別に見ると表のようになり、文系女子が754.4点で最も高く、理系男子が606.2点で最も低くなりました。TOEICテストを実施する国際ビジネスコミュニケーション協会の「TOEIC Program DATA&ANALYSIS 2018」によると、2017年度の公開テスト平均点は582点で、社会人は607点、大学生は565点が平均点です。これと比べるとかなり高いことが分かります。


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留学経験者は34.1%

に留学経験について。回答者のうち留学を経験している学生は34.1%の73人いました。日本学生支援機構の「協定等に基づく日本人学生留学状況調査」によると、2014年度から2017年度までの4年間での留学経験者数は36万8000人。この数字を大学生数約260万人で割ると大学生の留学経験率が14.2%と推測できます。回答者の留学経験比率は倍以上と、こちらも高くなりました。

留学経験者と未経験者のTOEICスコアを見ると、経験者平均は801.7点、未経験者平均は654.5点でした。留学期間で比較すると、半年未満は764.4点、半年以上は843.0点と78点の開きがありました。


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海外志向は7割弱

海外勤務を希望するか、しないかという問いに対しては、「希望する」が28.0%、「場所によって希望する」が36.0%、「希望しない」が36.0%でした。男女別では「希望する」に大きな差はありませんが、「希望しない」では女性が4割を超えています。また、文理別では「希望する」は文系30.3%に対して、理系は17.9%と差がありました。マイナビが2018年4月に全国の大学生を対象に実施した調査では「海外勤務はしたくない」が51.1%あったので、それに比べると海外志向が強いといえます。回答別にTOEICスコアを見ると、当然ながら点数の高い人ほど海外志向が強くなっています。


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トップは東京外大の895点

最後に大学別にスコアを見ると以下のようになりました。

大学名人数平均点
東京外国語大学8895.6
お茶の水女子大学2867.5
上智大学12834.6
東京大学9823.3
東京女子大学2802.5
慶應義塾大学18795.6
一橋大学5767.0
国際基督教大学2757.5
早稲田大学27710.9
日本女子大学3683.3
東京工業大学4680.0
首都大学東京1675.0
青山学院大学3631.7
津田塾大学1620.0
立教大学7615.7
中央大学5615.0
東京理科大学3596.7
学習院大学5575.0
明治大学9571.1
法政大学8555.6