日経キャリア教育.netとは

企業の業績回復などにより、大学新卒者の就職に明るさが見え始めています。ただ、企業は採用基準を下げてまで人数を確保するというよりは、優秀な人材を採用する質を重視した厳選採用を続けており、大学や学生にとって決して楽観視はできません。実際、1人の学生に複数企業から内定が集中する一方で、1社からも内定を獲得できない学生がいるなど二極化が進んでいます。

また、2016年卒業予定者の就職活動からは、採用選考スケジュールが大きく変わります。企業の説明会が3年生の3月以降、面接などが4年生の8月以降と15年卒業者の採用活動より3〜4カ月後ろ倒しになるのです。しかし、このスケジュールは経団連加盟企業が中心で、加盟していないIT関連企業や外資系企業などは従来通り、3年生の12月から開始するとみられています。これにより学生の就職活動は実質長期化すると考えられます。

さらに、厳しい就職戦線を勝ち抜いて就職できても、3人に1人は入社3年以内に会社を辞めています。スキルも知識も身につかないうちに離職した人の一部はフリーター・ニートとなり、少子化時代の貴重な労働力が失われているのです。現在の若者の雇用状況に関しては、この早期離職者という大きな問題を避けて通ることはできず、解決が急がれています。

これに対して高等教育機関である大学は、11年頃から就業・職業観を涵養する、いわゆる「キャリア教育」に本格的に取り組み始めました。ところが、学生に生涯を通じた持続的な就業力を育成するキャリア教育とは、どんなプログラムなのかという解は、いまだ見えていません。就業力、学士力、社会人基礎力、キーコンピテンシーなど、求められる能力の定義はあっても、これらの力を身につけ、磨く術は試行錯誤の段階といえます。

就職・転職情報サービスを提供する日経HRは長年の就職関連事業で蓄積した情報を基に、大学教職員の皆様にキャリア教育や就職支援に関する情報とサービスを提供する場として本サイトをオープンしました。大学教職員専用の会員制サイトとすることで、これまで直接お会いした人にしか提供できなかった独自の情報・ノウハウを公開し、大学のキャリア教育や学生の就業力育成支援、就職活動支援に役立てていただきたいと考えています。

私たちがこれまで学生と真摯に向き合って得た情報やノウハウを大学の皆様に提供することにより、働くことに夢と希望を持った学生が増えることを期待します。大学教職員の皆様とともに、社会で活躍できる若い人材を育成するために必要な情報・サービスを提供するのが、日経キャリア教育.netなのです。