「平成28年度 社会人基礎力育成グランプリ」全国大会 「経済産業大臣賞」に輝いたのは?

「平成28年度 社会人基礎力育成グランプリ」全国大会が2017年2月20日、拓殖大学(東京・文京区)で開催され、大賞1件、準大賞2件、審査員特別賞1件が決定しました。

2008年から年1回開催されている同グランプリは、大学での授業・活動を通じて、学生の「社会人基礎力」がどれだけ成長したのかを競う大会です。

2016年11、12月に全国6地区で開催された地区予選大会には、全国56大学70チームが参加。全国大会では、地区予選大会を勝ち抜いた8大学(関東地区は2大学)が出場しました。学生たちは、与えられた20分間のプレゼンテーションの時間をフルに活用し、どんなことに取り組み、どんな“壁”がありどう乗り越えたのか、どのように社会人基礎力が伸びたのかなどについて、全力を尽くして発表しました。

社会人基礎力大賞(経済産業大臣賞)
拓殖大学 商学部経営学科(関東地区代表)
発表テーマ:瀬戸内海に浮かぶ、広島県呉市の三角島活性化を目的とした地方創生活動

 大賞を受賞した拓殖大学は、ゼミで学ぶ「共通価値の創造」(Creating Shared Value = CSV)を用いた、地方創生活動を発表しました。瀬戸内海に浮かぶ小さな離島・三角島(みかどじま)の活性化と雇用の創出を目指して、現地の企業に「宿泊施設を備えたコミュニケーション施設」を提案。島周辺を訪れるサイクリストと島民へのインタビュー調査をもとに課題を見つけ、事業構想の考案を行いました。島の人口25人、平均年齢75歳、宿泊施設や飲食店ゼロという困難な状況を乗り越えた実行力が高く評価されました。

受賞の声
CSV事業はビジネス活動になりますので、「出るならビジネスコンテストの方がよいのではないか」という声もありました。しかし、人間力が問われる社会人基礎力を意識することで、島にとって本当に必要なものは何かを深く考えることができたと思います。今後も継続してこの活動を行っていくと共に、さまざまな意見を取り入れながら日本で最先端のリゾート地を目指して取り組んでいきます。

社会人基礎力準大賞
東北公益文科大学  観光まちづくりコース(北海道・東北地区代表)
発表テーマ:学生が多様な地域団体と協働して取り組む
         「酒田おもてなし隊」の観光を切り口とした地域活性化
 

準大賞を受賞した東北公益文科大学は、人口減少問題に直面する地方の観光支援活動を行いました。JR酒田駅で観光客に対する送迎や案内、JR東日本の「駅からハイキング」に観光イベントの企画・運営を提案し、実行に移しました。「おもてなしの本質」について深く掘り下げて考え、社会人基礎力を発揮して自治体や地元企業、郷土史家など多様な方々の協力を得て地域に貢献したことがうかがわれました。

受賞の声
私たちの活動は1年〜3年生で40名の大人数ですが、JR東日本と3年間にわたり築いてきた良い関係と先生の指導のもと、活動を続けています。3年目を迎えた今年は、皆が壁にぶつかり辛い思いをしましたが、社会人基礎力が伸びたことによって問題解決につながりました。今後、活動は後輩たちに引き継ぎますが、新たな課題にぶつかっても乗り越えられるよう、先輩として手を差し伸べていきたいです。

社会人基礎力準大賞
福岡大学  経済学部ベンチャー起業論(九州・沖縄地区代表)
発表テーマ:すべて天然素材を使用した今までにない健康志向チョコレートの新商品開発

もう一つの準大賞受賞校の福岡大学は、起業をテーマにした授業から「健康志向チョコレートの新商品開発」の取り組みを発表しました。消費者アンケートとメーカー、販売店の調査から「低糖質と腸内改善」のチョコレートを考案。地元の老舗菓子店と共同で開発したチョコレートは、パリのチョコレートの祭典に出品し、完売しました。協力の企業探しからはじめ、商品パッケージや食品素材に対して工夫をした、熱い思いでゼロからビジネスにした過程が評価されました。

受賞の声
自分の企画したもので食のあり方を変えたいという強い思いがあります。今年の4月からも新たなコンセプトで新商品開発に取り組む予定です。来年も出場できたらよろしくお願いいたします。

審査員特別賞
大阪工業大学 工学部機械工学科(近畿地区代表)
発表テーマ:アイディア対決NHK学生ロボットコンテストへの挑戦!
         〜新しいチームマネージメントでリベンジ〜

審査員特別賞を受賞した大阪工業大学は、1、2年生が主体となったチームでNHK学生ロボットコンテストに挑戦しました。発表者の学生が1年生のとき、上級生との行き違いによりチームが崩壊して、大会出場を逃した苦い経験を持ちます。その失敗をバネに、2年生となった彼らは、「エネルギー」をテーマにロボット製作に取り組み、ベスト8に入賞しました。新しいメンバーで限られた状況のなか、最後まで諦めず考え抜き、度重なる困難を乗り越えました。

受賞の声
次のNHK学生ロボット大会に向けて、学年が一つ下の後輩が活動しています。その活動でも社会人基礎力の育成を絡めて、後輩にバトタッチできるように取り組みます。

大会概要

■開催日:2017年2月20日(月)12時45分〜18時
■会場:拓殖大学 文京キャンパス E館1階 後藤新平・新渡戸稲造記念講堂
■当日のプログラム
12:45 開会式(開会挨拶・審査委員紹介など)
13:00〜16:35■決勝大会出場大学の発表
発表@ 皇學館大学 現代日本社会学部
発表A 東北公益文科大学 観光まちづくりコース
発表B 福岡大学 経済学部ベンチャー起業論
発表C 拓殖大学 商学部経営学科
休憩(15分)
発表D 大阪工業大学 工学部機械工学科
発表E 同志社大学 商学部商学科
発表F 横浜市立大学 国際総合科学部国際総合科学科経営学コース
発表G 松山大学 経営学部経営学科
休憩(15分)
16:45〜17:15イベント(交流セッション)
17:15〜17:30表彰式
17:30〜17:40審査委員講評
17:40〜17:45閉会挨拶
17:45〜18:00記念撮影

■詳細は「社会人基礎力協議会」事務局のサイトをご覧ください。
 ※事務局のサイトはこちら

 

【地区予選大会の結果】

各地区予選大会の参加大学や結果などを掲載しています。

地区予選大会の情報はこちら

社会人基礎力育成グランプリとは

社会人基礎力育成グランプリとは、大学の授業(ゼミ・研究)などを通じて、「どのような活動に取り組み、どのように成長できたか」について、学生チームが発表します。予選大会は6会場で実施し、各予選大会で特に成長が著しいと評価されたチームが決勝大会に進出します。決勝大会で、最も成長したと評価されたチームには、「経済産業大臣賞」が授与されます。

●主催:社会人基礎力協議会
●共催:経済産業省

社会人基礎力とは
社会人基礎力とは「職場や地域社会の中で多様な人々とともに仕事する上で必要な基礎的な能力」として、経済産業省が提言したものです。簡単にいうと、学問で得られる専門知識やスキル以外に、仕事をする上で必要になる基本的な力のことです。
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