キャリア教育の現場から

学生の社会的・職業的自立に向けて必要となる能力等を育成するキャリア教育について、教育現場からお届けします。

立教大学 「スタディプログラム 働く女性との交流会」

社会人へのインタビューで働き方を知る

2013年9月12日、立教大学キャリアセンターは、女子学生を対象としたキャリア支援プログラムとして「スタディプログラム 働く女性との交流会」を開催しました。本プログラムは、講師へのインタビュー形式の懇談を通して、将来の働き方や生き方を、主体的に考えるために企画されたものです。就職への漠然とした不安だけでなく、出産や子育てと仕事の両立に不安を抱えた学部1年生から大学院生までの女子学生計60人が参加。就職活動を間近に控えていることもあり、参加者の3分の2は3年生でした。


はじめに女子学生キャリア支援プロジェクト座長で、ビジネスデザイン研究科の山極清子特任教授より、働く女性の国内外の現状を踏まえ、日本において女性が働くことの課題について自ら考えていくことの重要性が示され、その後講師の方々とのプログラムがスタートしました。

■スケジュール
午前の部:
講話「女性就労とワーク・ライフ・バランス」
山極清子特任教授(立教大学ビジネスデザイン研究科)
講師の自己紹介
午後の部:
講師へのインタビュー
グループディスカッション
発表

■講師
大木実和氏(株式会社JTB 人事部 企画チーム ダイバーシティ推進担当 グループリーダー)
小林洋子氏(内閣府 男女共同参画局推進課長、仕事と生活の調和推進室参事官)
中村早織氏(キリンビール株式会社 マーケティング部 商品担当)
三輪英子氏(株式会社資生堂 人事部人材開発室採用グループリーダー)
山口理栄氏(育休後コンサルタント)
油原聡子氏(株式会社産経新聞社 文化部 記者)

■参加学年と人数
学部1年生5人
学部2年生12人
学部3年生40人
学部4年生1人
院前期課程1年2人

講師を囲んでのインタビュー

今回、講師として、企業などで働く社会人女性6人が招待されました。午前の部で、まずは6人の講師による自己紹介・講演があります。午後の部では、10人ずつ6グループに分けられた学生たちが、講師を囲みインタビュー形式で談話を行います(1グループにつき、3人の講師とそれぞれ約30分間の談話)。

学生からは、講師の方々の日々の仕事の内容、どのような就職活動をしたのか、女性で不利に感じたことと逆に良かったこと、仕事と育児の両立のノウハウなどについて、矢継ぎ早に質問が出ていました。講師の皆さんは、社会との接点が少ない学部1年生にも分かるよう、具体的かつ丁寧な回答をされていました。

例えば、化粧品ブランドの立ち上げの話では、マーケティング調査、工場担当者とのやりとり、商品ネーミングの難しさなど、女子学生には身近な化粧品の開発秘話に参加者たちは熱心に耳を傾けていました。

また、メーカー勤務の講師からは、新人の頃に営業先で苦労したという話がありました。しかし、そこで挫けずに、その状況を打開するためにさまざまな工夫をし、営業先から信頼を勝ち得るまでの体験談が語られました。あくまでも稀なケースとのことですが、まるでテレビドラマのようなエピソードに学生たちは聞き入っていました。

そのほか、結婚生活は楽しいか?といった、講師の方がつい微笑んでしまうような質問もあり、終始場は和やかな雰囲気でした。

30分という時間でしたが、講師の方たちの生きいきとした姿に、自分もこのように働きたい、こんな働く女性になりたいと、強く感じた学生たちもいたようです。