キャリア教育の現場から

学生の社会的・職業的自立に向けて必要となる能力等を育成するキャリア教育について、教育現場からお届けします。

明治大学
「米国『ウォルト・ディズニー・ワールド』インターンシップ体験談」

学生を対象にしたインターンシップを実施する企業が増えています。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは学生の人気就職先の1つですが、本場、米国の「ディズニー」の世界ではどんなインターンシップが行われているのでしょうか。米国の「ウォルト・ディズニー・ワールド」のインターンシップに参加した学生がいると聞き、話を伺いました。話してくれたのは、明治大学国際日本学部3年生の市之瀬愛美さんです。

1年生から準備、2つの英語面接を突破


国際日本学部3年生
市之瀬愛美さん

――どのようなプログラムに参加したのですか?

明治大学国際日本学部の海外留学プログラムの1つで、「フロリダ州立大学(Florida State University)・ディズニー・ワールド(Walt Disney World)提携アカデミック・インターンシップ留学プログラム」です。2009年から実施されています。

ディズニー・ワールドでのインターンシップが中心ですが、フロリダ州立大学やディズニークラスで授業を受けることもあります。

――いつ参加したのですか?

2年生の秋学期、2014年8月から2015年1月までです。

――参加のきっかけは?

高校時代に2週間ほどニュージーランドにホームステイをして、英語や異文化に興味がわきました。ただ、言いたいことが伝えられない“言葉の壁”を感じたまま帰国したため、大学時代にもう一度チャレンジしようと考えていました。明治大学国際日本学部にはディズニーのプログラムがあったので、とても魅力的でした。

明治大学には多くの留学プログラムがありますが、働くことでしか得られないこともあると思い応募しました。また、このプログラムに参加すれば留学先の学生や先生だけでなく、幅広い世代や世界中の人たちと関わることができることも魅力に感じました。



――留学前の準備は?

参加するには一定の英語力(TOEFL iBT 61点以上)に加え、英語による学内面接(1次)と、ディズニー・ワールドのリクルーターの面接(2次)を突破しなければなりません。面接は1年生の1〜2月に実施されるため、英語力を高めようと、入学後は通常の英語の授業に加えて、英語で行われる講義に参加したり、空き時間にはオフィスアワーに参加したりするようにしました。

2年生の春学期は、履修した授業の半分くらいは英語による講義で、とにかく英語に触れる機会を増やして、慣れることを目標にしました。また、会話力を上げるために、出身高校のALT(外国語指導助手)の先生を訪ねて、よく話をしていました。


事前の集中講義では実習を交えながら学んだ

――現地のプログラムは?

最初の10日間は、フロリダ州立大学で集中授業を受けました。参加者を20人くらいずつの2クラスに分けて、インターンシップで役立つような内容を実習も交えながら学びます。

例えば、ホスピタリティーをテーマにしたディスカッションや、国によって異なるゲストへの対応の仕方、ジェスチャー、失礼にあたるサインなどを学びました。学生同士でゲストとキャストの役を決めて、実際にロールプレーを行うといった授業もありました。


――集中授業の後は?

いよいよディズニー・ワールドでのインターンシップです。私の仕事はキャラクター・パフォーマーでした。

キャラクター・パフォーマーに求められることは、それぞれのキャラクターになりきること。多くのゲストの笑顔に出会える、夢のような仕事でした。

トレーニング期間はダンスやパフォーマンスの練習、ゲストとキャラクターとして実際に関わるなど、短い日数で盛りだくさんの内容でした。初めは現地の速い英語が聞き取れなかったことや、言語を使わずにゲストとコミュニケーションを取ることに苦労しましたが、同僚やトレーナーをはじめ、周囲の人のおかげで、毎日の仕事は本当に楽しく、充実したものでした。

グリーティングやダンスパーティー、キャラクターダイニング、養護施設への訪問など仕事場所や内容は日によってそれぞれです。これはどの仕事でも同じですが、覚えることはたくさんあり、トレーニング期間だけでは足りなかったので、あとは本番の中で身につけていきました。


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