キャリア教育の現場から

学生の社会的・職業的自立に向けて必要となる能力等を育成するキャリア教育について、教育現場からお届けします。

第4回 トビタテ留学成果報告会レポート トビタッた!学生たちは何を学んだのか

  • (2019/03/22)

文部科学省の官民協働海外留学創出プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN」は2019年2月3日、「第4回トビタテ留学成果報告会」を開催しました。文科省が民間企業と一緒に推進する留学生促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」は、留学のために必要となる奨学金を企業・団体が負担するもので、これまでに約6000人が留学しています。

この日は2018年に留学した生徒・学生の中から、予選大会で選ばれた高校生10人と大学生11人が登壇し、自身の留学体験を7分間でプレゼンテーションしました。登壇者の中から、留学中に日本ではできないような経験をし、大きく成長した生徒・学生として、高校生部門では最優秀賞に菅井雄斗さん、優秀賞に黒沼玲亜さん、松尾一輝さん、大学生部門では最優秀賞に安永麻紀さん、優秀賞に前田沙優里さん、渡邉智基さんが選ばれました。ここでは大学生11人の発表を紹介します。

受賞者3人の体験とは

最優秀賞に輝いた中村学園大学の安永麻紀さんは、米国留学中に現地の食品企業と共同で「一汁三菜bento」の企画・開発・販売まで成し遂げました。留学よりも栄養士の国家試験を優先させたい先生の意向や販売直前に食品会社と連絡が取れなくなるなど、多くの困難を乗り越えました。日本での食品メーカーへの就職も決まり、「2025年までにはビジネスを立ち上げたい」と夢を語ってくれました。

優秀賞1人目は、「動物が大好き!」と笑顔で語った酪農学園大学の前田沙優里さん。「動物を通して人間社会に貢献したい」という思いを胸にカナダとガーナに留学しました。カナダでは世界最先端の繁殖技術を学び、衛生管理の悪いガーナでは牧場経営者を前に保険教育の重要性を説きました。この経験を生かして産業動物医師を目指しています。

もうひとりの優秀賞は名古屋大学の渡辺智基さん。冒頭で「成果はありませんでした。留学は失敗しました」と謝り、会場を笑わせました。海底熱水鉱床の開発技術を学ぶためにオーストラリアに渡ったが、海底開発技術は日本がリードしていることを現地で知ったとか。留学自体は失敗したものの、トビタテ!留学の素晴らしさを広めるために「自分がアンバサダーになる」と、恩返しを誓っていました。


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