キャリア教育の現場から

学生の社会的・職業的自立に向けて必要となる能力等を育成するキャリア教育について、教育現場からお届けします。

インターン経由の早期選考で10月に内定!20年卒 内定者座談会(2)

  • (2019/09/02)

 内定者座談会の第2回はインターンシップと志望企業の決め方についてです。インターンシップについてはプログラム内容や参加するメリット、志望企業の決め方については、何を基準に業界、企業を絞り込んだのかなどを話してもらっています。

※1回「リクナビの内定辞退率販売、就活生はどう感じた?」はこちら

【参加学生】
Aさん(男性、私立大学院・文系、内定6社、入社予定=コンサルティング、他の内定先=ITなど)
Bさん(男性、国立大学・文系、内定6社、入社予定=銀行、他の内定先=消費財メーカーなど)
Cさん(女性、国立大学・文系、内定2社、入社予定=総合商社、他の内定先=電力)
Dさん(女性、私立大学院・理系、内定3社、入社予定=印刷、他の内定先=化学など)

インターンで社員から鋭い突っ込み


――インターンシップへの取り組みについて教えてください。

Bさん 3年生の夏から秋、冬にかけて1Dayインターンに4社、2日以上のインターンに約10社参加しました。参加者限定の早期選考の“権利”を得ることが目的でした。10月に最初の内々定(内定)をいただいた消費財メーカーは、インターンに参加し早期選考を受けた企業です。

Dさん 3年生の秋にメーカーの1Dayインターンに行きました。研究職を希望していたので、研究の仕事の進め方や社員がどのような考えでモノづくりをしているのかなどを知ることが狙いでした。しかし、インターンはグループワーク(GW)が中心で、1日という限られた時間だったこともあり、実際には知ることができた範囲は狭く、満足度はやや低かったです。

Aさん 志望していたITとコンサルティングなど約10社のインターンに参加しました。GWなどを通して自分なりに新しい発見があり、成長を実感できました。企業の人が社会人としての振る舞いや仕事への取り組み姿勢などを教えてくれたほか、締め切りのある時間の中で最高の成果を出すことの大切さなどが分かった気がします。

Cさん 参加したのは1Dayインターン4社です。参加目的は業界動向と企業の特性を知ること。社員と話をする時間があったことがメリットだと感じました。自分と同じ業界を志望している学生と接することができて面白かったです。

――印象に残っているインターンはありますか?


Cさん 石油会社のインターンです。ライバル社を含めて社名を隠した数社の財務データを見せられて、業界内の立ち位置や魅力的な企業はどこかといったことを話し合うGWでした。業界・企業研究につながる内容をゲーム感覚で取り組むことができ、とても興味深かったです。学生が企業を見るとき、どうしても企業イメージに左右されてしまいますが、社名を伏せて財務データから企業を見ると「規模は大きくないが、財務は健全」といったことが分かり、企業研究が足りないことに気づきました。

Aさん Sier(システムインテグレーター)大手のインターンが印象に残っています。実務に近いGWで、私達の提案内容が甘いなど社員から鋭い突っ込みが入ったり、学生が手を抜くと本気で叱られたり。働くことを実感できたインターンでした。

――これから秋・冬のインターンが開始されます。大学3年・修士1年生は参加したほうがいいと思いますか?

Aさん 選考で落ちてしまうこともありますが、めげずにどんどん応募したほうがいいです。平日に開催されることも多く、学業との兼ね合いもあるでしょうから、企業を絞って参加してもいいと思います。

Bさん 参加したほうがいいです。インターンは採用選考と切り離して考えるというのが経団連のルールですが、企業が学生のためにわざわざ時間を取るということは、何かしらの採用評価をしているのではないかと思います。実際、本選考の面接で「ウチのインターンに参加してくれたんだね」と言われたことがありましたし、インターン中に自分のことを評価・判断していると感じたこともありました。

Cさん 時間があれば参加してもいいと思いますが、必須ではないと思います。学業やアルバイトなどの関係で時間が取りづらければ、OB・OG訪問など別のルートで企業にアプローチすることも1つの手です。

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