大学レポート〜特徴のある教育事例を紹介〜

大学は社会のニーズに応えようと、学生にさまざまな教育を行っています。特徴ある取り組みを紹介します。
※日経産業新聞『大学』面から記事を転載しています。
 肩書などは当時のままです。最新記事は日経産業新聞をご覧ください。

インターンシップ進化論

インターンシップとは、学生が企業・自治体などで就業体験を行うことだ。学生は自ら受け入れ先を探すのが主流だが、近年は積極的に支援する大学が増えてきた。本連載では進化するインターンシップの姿を追う。初回は立教大学。

第1回 立教大学

事前・事後の研修充実(2012年5月14日 日経産業新聞)

2011年のインターンシップ報告・懇談会の様子

立教大のインターンシップは学生自身が応募する形式以外に3種類ある。正課型は、単位認定があり6学部が実施する。公募A型は学生が受け入れ先を探し、大学を通じて応募する。立教型は、企業などと提携して大学側で学生を選ぶ。

2011年度のインターンシップ実績は正課型130人などに対し、立教型は最多の190人だった。公募の場合、他大生も応募するため競争率は跳ね上がるが、学内選考で済む立教型は学生にも利点が大きい。

「本学では、さまざまな形で学生が社会との接点を持つ働きかけをしています。インターンシップもその一つで、立教型では実習をはさんで学内で研修し、教育プログラムの一環として実施しています」と、キャリアセンターキャリア支援課長の佐藤一宏氏は説明する。実習先は同センターが独自に開拓し、昨年度は企業や自治体80余りなどを集めた。学生は実習内容などを確認しながら応募し、面接を経て実習先が決まる。

立教型の特徴はインターンシップ前とその後の学内研修だ。事前研修では、志望動機の確認や業界・企業研究などを実施。事後研修では、体験のまとめと学生生活への生かし方を考える。手間はかかるが学生が得るものは大きいという。報告会では学生発表のほか、受け入れ先の関係者を招いた懇談会を開く。「学生にとってはさまざまな業界の社会人と話す機会。よい刺激になっているようです」(佐藤氏)。今後も事前・事後の研修で学びの効果を高めることを目指す。


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