大学レポート〜特徴のある教育事例を紹介〜

大学は社会のニーズに応えようと、学生にさまざまな教育を行っています。特徴ある取り組みを紹介します。
※日経産業新聞『大学』面から記事を転載しています。
 肩書などは当時のままです。最新記事は日経産業新聞をご覧ください。

インターンシップ進化論

インターンシップとは、学生が企業・自治体などで就業体験を行うことだ。学生は自ら受け入れ先を探すのが主流だが、近年は積極的に支援する大学が増えてきた。本連載では進化するインターンシップの姿を追う。

第5回 関西大学

海外企業でキャリア教育(2012年6月18 日経産業新聞)

実習先で討議する学生ら

関西大学は総合大学としていち早くインターンシップを開始した。1997年度からキャリア教育の一環として取り組んでいる。

同大のインターンシップは企業などに行く一般的な「ビジネスインターンシップ」と小中高などの学校に行く「学校インターンシップ」に大きく分かれる。後者は教職志望でない学生にも広く門戸を開いている。ビジネスインターンシップは対象学年や期間、業界などにより細かく分類される。2011年度の全体実績は736人、受け入れ先企業・団体は425。大学訪問があった企業を中心に受け入れ先を開拓している。

今後のインターンシップについて「キーワードはグローバル化」と、同大キャリアセンター事務局長の吉原健二氏は述べる。「国際インターンシップ」では、米国ウェブスター大学(ミズーリ州)との相互インターンシップのほか、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨークで専門機関を介して現地の日系企業や米企業で実習を行う。

 「専門機関には関西大学から仕事内容に関する要望を伝え、実習先を策定してもらっています。また、現地の大学OBと学生との交流もグローバル人材のモデルに接する機会として大きいです」(吉原氏)

ただし、海外インターンシップ費用は約60万〜70万円。そのうち15万〜20万円程度を大学が補助するが、それでも学生の費用負担は大きい。「現在は小規模で実施していますが、時代の要請に応えて今後力を入れていきたい分野です。また、インターンシップではありませんが、1、2年生を対象に国際ビジネスを体感できる上海キャリアアッププログラムなども予定しています」(吉原氏)

停滞ムードにある日本を一時離れ、海外の文化や企業に触れる機会を設けながら就労意欲を高めていく。

※注)2013年度から米国ウェブスター大学との交換インターンシップは取りやめいます。


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