キャリア教育の現場から

学生の7割が反対した 新就活スケジュールへの備えは?

就職支援担当の教職員の皆様は、スケジュール変更となる2016年度の就職ガイダンス等の計画に頭を悩ませているのではないでしょうか。2013年7月に実施した調査結果への問い合わせが、複数の大学関係者からありましたので、改めて本サイトで紹介します。ガイダンスのスケジュール・プログラム作成の参考にしてください。

就活解禁3年生3月は反対7割

就活解禁時期が従来の「3年生の12月」から「3年生の3月」に移ることに対して、就活経験者は賛成3割、反対7割という結果になりました。文系・理系別では、回答にほとんど差はありませんでしたが、内々定の有無で分けると回答に差が見られました。「賛成」「どちらかというと賛成」と回答した学生は、内々定有学生が20.6%、内々定無学生がほぼ倍の40.5%となりました。6月時点で内々定を得ていない学生の方が、就活スケジュール変更に肯定的でした。


選考開始4年生8月は反対8割

選考開始時期が従来の「4年生の4月」から「4年生の8月」に移ることに対して、就活経験者は賛成2割、反対8割と、就活解禁よりも反対が増えました。文理の差は、「反対」で理系が文系に比べて4ポイントほど高くなりました。内々定の有無で見ると、「賛成」「どちらかというと賛成」と回答した学生は、内々定有学生が12.2%、内々定無学生が27.5%となりました。

このように実際に就職活動を経験した学生から見ると、今回のスケジュール変更に対して否定的な見方が多数でした。とは言っても、このスケジュールで動かなければならないのも事実です。学生の賛否の声を参考に、新スケジュールに対応したガイダンスのスケジュールとプログラムのポイントをご紹介します。参考にして下さい。

志望先の確認は早目に

3月解禁、8月選考とは言っても、これを実施するのはあくまでも経団連加盟企業で、「採用選考に関する指針」に賛同した企業が中心になります。外資系やITベンチャー企業は、従来通り12月から選考を始めると思われます。早い段階で学生の志望業界・企業を確認し、乗り遅れないように指導したほうがいいでしょう。これは公務員志望者も同じで、国家公務員の面接は7月上旬になり、地方公務員も同様のスケジュールかやや遅めになります。このため、民間企業と公務員の選考時期が重なり、併願が難しくなる可能性があるでしょう。学生が早目に進路選択できるように、早期に業界研究と自己分析をガイダンスに組み込んだほうが良いでしょう。

また、企業は本当にスケジュールを守ってくるのかどうかも分かりません。学生を「採用できない」と考えれば、水面下での選考を始める可能性もあります。急な選考に対応できるように、筆記試験対策やエントリーシートや面接で質問される「自己PR」「学生生活で力を入れたこと」は早目にまとめておいたほうがいいでしょう。

次のページは学生からの賛否両方の意見を掲載しています。スケジュール・プログラムの参考にして下さい。