2019年8月の2 インターシップでやらかした! あまりにも恥ずかしい失敗

意識普通系な僕の就活日記@shimi(明治大学商学部)

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読者の皆様の周囲には、就職活動やインターンシップで思わず「やってしまった!」と叫びたくなるような失敗を経験した学生はいらっしゃいますか? 社員の方や参加している学生に迷惑をかけ、恥ずかしさのあまり地殻の深くまで潜り込み、マントルまで到達したいと本気で思った学生は僕以外にいるのでしょうか? 今回の記事では、インターンシップで経験した僕の失敗談について書きました。皆さんが指導される学生の皆さんに、僕の記事を反面教師として教訓にしていただき、軽く笑って気分転換にしてもらえると嬉しいです。それではどうぞ。

ネクタイ結び15分、髪のセット10分

もしも自分が大学3年生の夏休みに戻れるなら、そしてまたあの長期インターンシップに参加するならば、あの過ちだけは2度と繰り返したくない――。

あれは8月後半で夏の暑さが厳しい日だった。僕は5日間にわたるインターンシップに参加し、その5日間だけは大学生ではなく会社員として生活していた。会社員になりきるために朝の仕度に気合を入れるが、慣れないネクタイを結ぶのに15分、髪のセットに10分と、身支度だけでかなりの時間がかかってしまう。アイロンをかけたスーツに身を包むと自分が少し大人になったように思えるが、自分がカッコよくなれたのかと期待して鏡を覗いてみると、そこにいたのはスーツを着こなしている自分ではなく、スーツに着られている自分だった。まだまだ社会人への道のりは険しそうだ。

出社準備に時間をとられるのは面倒だが、僕にはさらに面倒な日課がある。それは、朝、起きることだ(「は?なめんなよ」といった社会人の方々からの声が聞こえるのを承知で書かせてください。すみません!)。8月後半は大学生にとって夏休み真っ盛り。当時の僕は完全に堕落した生活を送っていた。何回か1日限定のインターンシップに参加し、ほかの日は友人と遊ぶか、居酒屋でアルバイトをしていた。居酒屋で働くと家を出る時間は遅くなり、帰宅時間はもっと遅くなる。友人とは頻繁に、やはり夜遅くに飲みに行った。こんな生活を繰り返していれば生活習慣は乱れていく。次第に早起きができなくなり、夜型の生活に突入していった。ここに急遽訪れたのが5日間のインターンシップだった。

インターン2日目は栃木県小山駅集合!

インターンシップ初日は特に苦しかった。慣れない時間に起きたからか意識が朦朧とする。そのままフラフラと立ち上がり、朝食を食べに居間へと移動。朝食を食べた後は慣れないリクルートスタイルの準備に苦戦し、鏡を見て形だけでもサラリーマンになれたと思えば、あとは満員電車に向かって全力疾走だ。仕事中に眠気を感じながらも、初日は難なく乗り切った。

事件が起きたのは2日目の朝だった。この日は栃木県にある工場を見学するためにJR宇都宮線の小山駅に集合予定だ。僕の家から小山駅へ行くには2時間以上の移動時間がかかるので、それ相応の根性が必要である。僕は5日間で最も気合を入れ、ベッドのマットレスの反動を利用して起き上がった。

ishiki2-2.jpg 都内の池袋駅から小山駅へは電車で1時間以上かかる

家を出た後は乗り換え情報を何度も確認し、乗りたかった宇都宮行きの電車にうまく乗り込めた。無事に目的の電車に乗れた安心感が僕を優しく包み込む。そのまま電車が小山駅へ向かって数駅ほど進むと、移動距離に反比例して乗車人数は減っていった。蓮田駅あたりでは、満員だった車内が嘘のような空き具合を見せる。丁度良く目の前の席が空いたので、僕はありがたく椅子に座った。

「今寝ておかないと後で体力が持たない」

東京都と比べて栃木県内に入ると次の駅までの距離が長い。電車に揺られてひたすら到着を待っていると、少しずつ瞼が重くなってきた。まずい、眠い。この時、僕の頭の中で二人の人格が言い争いを始めた。

一人は「このまま起きて小山駅まで行こう」とたたき起こしてくる体育会系の男子。寝過ごす失態だけは絶対に避けたいので、工場見学中に眠くなろうが関係ない。ひたすら起きて到着を待とうと呼びかけてくる。もう一人は「今寝ておかないと後で体力が持たないから、寝たほうがいいよ」と優しく声をかけてくれる家庭科部の女子だ。彼女の穏やかな笑顔を見ていると、男として彼女を悲しい気持ちにさせてはいけない気がする。僕は彼女の笑顔を見続けたいんだ! よし、寝よう。

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ピロン♪、ピロン♪(電車の音)
気が付くと小山駅で電車のドアが閉まっていた。頭の中が真っ白になり、一瞬で血の気が引いていく。そのまま電車は僕を乗せて宇都宮方面へと走っていった。

人事の方の温かい対応とインターン生の冷たい視線

これほど次の駅までの時間が長いと思ったことは今まであっただろうか。電車に揺られながら必死に戻りの電車を調べ、最速の電車を見つけたとしてもなかなか隣の小金井駅には着かない。僕はこの時点で集合時間に遅れることが確定。小金井駅に到着した後すぐに謝罪の連絡をした。

結局、集合場所には20分遅れで到着した。遅刻者は僕だけだ。驚いたことに、人事の方は遅刻した僕を叱ることなく、「大丈夫だった?」と優しく声をかけてくれた。もしかしたら僕がインターン生だから気遣ってくれたのかもしれない。しかし、この優しさが僕をいっそう申し訳ない気持ちにさせる。人事の方の温かい対応、そしてほかのインターン生からの冷ややかな視線を全身で受け止め、ただ謝罪することしかできなかった。

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あの日は本当に申し訳ない気持ちになったものです。何よりも人事の方と工場の方、そして同じインターン生を待たせてしまったことに大きな罪悪感を抱きました。僕のような失敗をしないために、生活習慣は常日頃から整えておくことをお勧めします。就活生の皆様には規則正しい就活ライフを送っていただきたいです。

プロフィール

@shimi(明治大学商学部) 趣味は海外サッカー観戦、TWICE。アルバイトは居酒屋。