2020年7月 志望業界が変わり続けた僕の就活

意識普通系な僕の就活日記@shimi(明治大学商学部)

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いつもお世話になっております。毎月「意識普通系な僕の就活日記」を連載させていただいている@shimiです。この度は私の長期間に渡る就職活動の終了を報告しますと共に、ここまで支えて下さった全ての皆様に感謝の気持ちを申し上げたく、筆を取らせていただきました。今回は就職活動の締めということで、かなり真面目に書いております。

かなり苦しんだ僕の就活

就職活動の終了を宣言したのは7月の第1週でした。このときは、第1志望として選考を受けていた企業から内々定の連絡をいただき、ホッとしたような安心感に包まれたのを覚えています。一時期の私は、就活にかなり苦しんでいました。面接で自分の良さを出せずに悩んだり、自信を持って面接を受けたのに落とされたりと、会社員として生きていくのに適性がないのでは、と自分の将来に不安になりました。

いっそのことブロガーとして食べていくために、就活をやめて文章の腕を磨いた方が良いのではないか、と道を迷ったこともありました。それでも、何度も鏡の前で面接の練習を重ね、つまずいた時は友人に相談することで、働きたい思える企業から内々定をいただきました。これは決して自分一人では成し遂げられなかったことです。支えていただいた全ての方々に感謝申し上げます。

就活開始は8月のインターンから

今回は、私の就職活動の経験を振り返りたいと思います。「意識普通系の就活生」として記事を書いていた私の経験が皆様の参考になるかはわかりませんが、こんな就活生もいるのか、と優しく受け入れていただけたら幸いです。

私が就職活動を本格的に始めたのは大学3年生の8月。夏休みを活用してインターンや説明会に軽い気持ちで足を運ぶところから始まりました。当時の私は、働くとは何なのか、会社員がどういった思いで働いているのかなど、自分の中で理解できていないことが多すぎて、気が向いた企業のインターンシップに参加する程度でした。

もちろん自分が何をやりたいのか、なんてわかるはずもありません。何社か企業の説明を聞いているうちに、仕事内容がクリエイティブで人事担当者が輝いて見えた広告業界に惹かれるように。今まで広告が好きだったわけではないのに、その時は何となく輝いて見えたのです。

合説参加でやりたいことが見えなくなった

様々な企業が集まる合同企業説明会に参加したのは10月に入ってからです。目当ての企業は相変わらず広告業界でしたが、他にも多くの企業が業界を問わず集まっているので、興味がない企業にも足を運んで説明を聞いていました。参加特典としてQUOカードなどの金券をもらえる説明会もあり、お小遣い稼ぎの感覚で説明会に参加したこともあります。

これによってかなりの特典を稼いだものの、説明会に足を運ぶにつれて自分のやりたいことが見えなくなっていきました。「これはまずい」と危機感を覚え、改めて自分のやりたいことを見つけようと、ノートに将来の目標を書いたり、人に相談したり。深堀していく過程で「働く人を笑顔にする仕事に就く」と、自分の目標を変更しました。

それからは、11月と12月に人材業界を積極的に見ました。働く人を笑顔にするためには、その人の仕事選びに関わるのがベストだと考えたからです。大手企業だけでなくベンチャー企業にも足を運び、規模に縛られることなく選考を受けました。私は大学で新規事業を専門にした授業を受け、そこで新しい働き方を学んだこともあり、ベンチャー企業には特に魅力を感じていました。

2月からベンチャーでインターン

あるベンチャー企業の説明会に参加したときのことです。オフィスにお惣菜の自販機を設置し、健康経営を促進するという福利厚生サービスでした。従業員の方が誇らしげにそのサービスを語っているのを見て、働く人が誇りを持っている様子に感動しました。気づいたら私は、そのお惣菜サービスを開発した企業を訪問。少しのやりとりの後、人事の方と話す機会をいただき、何度か面接も受けました。

2月になり、私はそのベンチャー企業で長期インターン生として働き始めました。その企業に勤めれば「働く人を笑顔にするサービスを提供できる」と考え、将来の就職先と思いながら一生懸命に働きました。友人にはインターン先に就職するつもりだと語っていたし、他に受けた企業は前からエントリーしていた2社しかなく、3月になって新しくエントリーした企業は1社もありません。自分の志望がインターン先に大きく傾いていたため、他に受けていた企業からは内定をいただきませんでした。

人事から言われた「採用できないかも」「内定保留」

4月、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令。これによって、多くの企業が経済的な不安に直面します。私のインターン先もその一つでした。4月後半に改めて人事の方と面接の機会をいただき、採用ができない可能性があるから就職活動をして欲しい、と告げられたのです。

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私は新しい気持ちで就職活動を再開。知らない間に就活はWEB上が主流になっていました。以前のように1社だけベンチャー企業を受けましたが、コロナの影響によって「内定保留」を言い渡されました。視野を広げるために、採用枠の余っている様々な業界を見ましたが、違和感しかありません。

5月になって改めてやりたいことは何かを考えたとき、自分のやりたいことが以前とは少し変わっていることに気づきました。今までの就職活動と長期インターンで働いた経験から、企業で働くことのイメージが具体的になったからです。不況に苦しむ方々の支援がしたいと考えて受けたのが金融機関です。7月になってようやく、心から働きたいと思える企業から内々定をいただきました。春からはそこで働きます。

やりたいことがない人は遠回りしても大丈夫

どうでしたか? 全然普通じゃない就活体験ですよね(笑)。蓋を開けてみると、私は就職活動に1年という非常に長い時間を費やしました。就活生という身分は、興味さえあれば企業の話をいくらでも聞ける立場であるため、好奇心に任せていろいろな企業を訪れた結果、今の自分があります。就職活動が本格的に始まる3月に長期インターンで働いていたなんて、人によっては道を外れているように見えるかもしれません。それでも、企業の働き方を知るという意味では非常に役立ちました。

もしこれからの就職活動に不安を抱えていて、自分のやりたいことが明確ではない人がいたら、興味のある企業の話を聞くことから始めてみてはいかがでしょうか。遠回りしても大丈夫。その一歩から、きっと道は開けます。
(おわり)

プロフィール

@shimi(明治大学商学部) 趣味は海外サッカー観戦、TWICE。アルバイトは居酒屋。