情況把握力 自分の力を把握し、何をすべきか考える

社会人基礎力道場

採用担当者重視度 4.9%

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周囲がどんなに忙しく働いていようと、「われ関せず」的な人は会社の中では浮いた存在になりがちです。チームで動くことの多い仕事は、助けたり助けられたりが日常茶飯事。一緒に仕事を進めている同僚の手伝いをするのは当然のことで、マンガの彼のような態度では叱られても仕方ありません。常に周囲にいる人の情況を把握し、「自分のできることをする」という姿勢が求められます。ただ、会社の中には周囲の情況が分からないのではなく、分からないフリをしているだけの人もいますけどね。このような人は、チームで働く力があるとは言えません。

社会人基礎力では、情況把握力を「自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力」と定義し、行動例を「チームで仕事をするとき、自分がどのような役割を果たすかを理解する」としています。これは、単に情況を把握できるかできないか、言い方を変えると「KY(その場の空気が読めない)」かではなく、情況を理解した上で自分が何をすべきなのかを分かって行動しなければならないということになります。

社会人基礎力の3能力12能力要素についてはこちら

自分は何ができるのかを把握する

職場では、自分だけの仕事に集中することも必要ですが、それだけでなく周囲の情況にも常に気を配っていなければなりません。周囲の人が忙しそうにしていれば、「なぜ自分以外の人が慌しく動いているのか?」という疑問を持ち、情況が分かれば自分のできる範囲で手助けをすることも可能です。このような行動をとることができる力が情況把握力と言えます。周囲を観察し情況を把握できたら、自分は何ができるのかを考えて行動できるといいでしょう。そのためにも、自己の能力も十分に理解しておく必要があります。

この情況把握力はチームで働く際には、行動のきっかけとなる点がとても重要です。社会人基礎力の中で最も重視される力である「主体性」は「物事に進んで取り組む力」と定義し、行動例は「指示を待つのではなく、自らやるべきことを見つけて積極的に取り組む」です。誰かに指示されてから動くのではなく、自らが判断して動かなければなりません。その際に必要となるのが、どんな行動をとるのが最善なのかを決める情況把握力です。情況を正確に把握できていなければ、主体性を持って行動しても役立つ行動にはならない可能性があります。それゆえ、情況を把握し、それを正しい行動に結び付けることが大切なのです。

どうすれば鍛えられるの

情況把握力を鍛えるには、どうすればいいのか。第一には、置かれている情況を理解しようとすること。つまり、何かに取り組む際には、自分のことだけに一生懸命になるのではなく、周囲の情況に関心を払い、把握するように務めることです。決して「自分さえ良ければいい。他のことは関係ない」などという、心の狭い考え方を持っていてはダメです。

次に、自分の強みを把握することです。自分の強みを知っていれば、自分の力を生かせる情況だと判断した場合、積極的にその力を活用できます。誰でもその人の特徴となる力を持っているのですから、それを惜しみなく生かせるようにすることです。そうした経験を積むことによって、さらに周囲の情況を把握できるようになり、自分の力を発揮できる場は自然と増えていくでしょう。

自分の役割を理解し、その場に応じて積極的に力を発揮できれば、誰からも頼られるビジネスパーソンです。
(日経HR 渡辺茂晃)
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日経キャリア教育「キャリエデュ」では、「社会人基礎力診断」を開発・提供しています。「社会人基礎力」とは、以下の3能力と12能力要素からなる、仕事や職場で活躍するうえで必要な力のことです。


<3能力>
前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力
<12能力要素>
主体性、働きかけ力、実行力、課題発見力、計画力、創造力、発信力、傾聴力、柔軟性、情況把握力、規律性、ストレスコントロール力


就職活動に臨むうえでも、学生たちのこれらの能力は欠かせません。まずは学生たちに足りない力を把握するため、社会人基礎力診断で学生たちの能力測定から始めてみましょう。

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学生の「社会人基礎力」を測るWEB診断です。経済産業省が2006年に定義した「社会人基礎力」の3能力12能力要素と、2018年に再定義した3つの視点を測っています。「低学年向け」と「高学年向け」があり、結果レポートの「診断結果の生かし方のアドバイス」に違いがあります。



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