キャリア教育の現場から

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企業人事担当者が評価する大学は?(「大学イメージ調査」の結果から)

  • (2019/09/02)

日本経済新聞社と日経HRでは、例年「企業の人事担当者から見た大学イメージ調査」を実施しています。これは、有力企業の人事担当者に、採用実績のある大学を挙げてもらい、その大学の「学生のイメージ」と「大学の取り組み」について尋ねたものです。

ここでは、「学生のイメージ」の調査結果から作成した「総合ランキング」を紹介します。

九州大学が総合1位 上位14校までが国公立

総合ランキングは、各大学の学生のイメージについて「行動力」「対人力」「知力・学力」「独創性」の4側面で評価したものです。

1位には九州大学が入りました。4側面とも高い数値となっていますが、「行動力」と「独創性」は、側面だけを見ても1位です。九州大学では、基幹教育として「アクティブラーナー(学び続けることを幹に持つ、未知な問題や状況にも果敢に挑戦するスピリットと行動力を備えた人)」の育成を目指し、発想・対話型の学び、つまずきや失敗から学ぶ過程を重視した教育を掲げています。また、企業や他大学との共同研究も活発です。同大学では、2005年から進めてきた伊都キャンパスへの移転・統合が、18年に完了。研究環境も整備され、より高度な実証実験や産学連携などにおいて、さらなる飛躍が期待されます。

2位には京都大学、3位大阪大学、4位東北大学と「旧帝国大学」が続いています。上位10校中9校が、国立大学という結果になりました。

私立トップは日本女子大学 早慶上智3校が20位台

私立大学で1位となったのが、15位の日本女子大学でした。各側面がいずれも7点台後半とバランスの取れたスコアを獲得しています。日本女子大学では、女性の特性を踏まえたライフプランや、キャリアデザインの形成を支援する授業なども行っています。女性活躍が期待される今、そういった学びを受けて育った卒業生たちの力が評価されたのでしょう。

難関私立大学とされる早稲田大学は21位、上智大学が24位、慶應義塾大学が27位という結果でした。

■総合ランキング
順位 分類 大学名 総合得点 側面@ 行動力 側面A 対人力 側面B 知力・学力 側面C 独創性
1 九州大学 33.41 8.78 7.79 8.82 8.02
2 京都大学 32.78 8.13 7.66 9.25 7.74
3 大阪大学 32.16 8.17 7.69 8.78 7.52
4 東北大学 32.15 7.75 7.36 9.15 7.89
5 広島大学 32.06 8.49 8.14 8.40 7.03
6 宇都宮大学 31.88 8.05 7.93 8.38 7.52
7 横浜国立大学 31.87 8.02 7.99 8.48 7.38
8 筑波大学 31.63 7.85 7.52 8.53 7.73
8 東京海洋大学 31.63 7.98 7.89 7.92 7.84
10 大阪府立大学 31.51 8.06 8.03 8.38 7.04
11 名古屋大学 31.37 7.78 7.56 8.89 7.14
12 長岡技術科学大学 31.36 8.10 7.56 7.98 7.72
13 神戸大学 31.25 7.80 8.07 8.27 7.11
14 北海道大学 31.15 7.33 7.25 8.57 8.00
15 日本女子大学 31.14 7.89 7.82 7.68 7.75
16 学習院大学 30.93 7.66 7.84 8.05 7.38
17 電気通信大学 30.92 7.81 7.46 7.84 7.81
18 秋田大学 30.86 7.76 7.63 8.26 7.21
19 東京外国語大学 30.76 7.52 7.43 8.10 7.71
20 富山大学 30.55 7.71 7.65 7.97 7.22
21 早稲田大学 30.41 7.81 7.65 8.05 6.90
22 福井大学 30.40 7.46 7.89 7.73 7.32
23 岩手大学 30.38 8.19 7.26 7.86 7.07
24 上智大学 30.37 7.69 7.77 7.85 7.06
25 京都工芸繊維大学 30.31 7.77 7.48 7.86 7.20
26 東京工業大学 30.30 7.40 7.25 8.65 7.00
27 慶應義塾大学 30.21 7.59 7.91 8.12 6.59
28 一橋大学 30.20 6.72 7.39 8.89 7.20
29 東京大学 30.09 6.68 6.49 9.34 7.58
30 青山学院大学 30.06 7.49 7.56 7.72 7.29

※側面別@〜Cの内容
@行動力=「熱意がある」「主体性がある」「チャレンジ精神がある」の3項目
A対人力=「コミュニケーション能力が高い」「ストレス耐性が高い」「柔軟性、適応力がある」の3項目
B知力・学力=「論理的思考ができる」「高い教養を身に付けている」「理解力がすぐれている」の3項目
C独創性=「創造力がある」「個性がある」「着眼点がよい」の3項目

それぞれ、項目数(3)で割った平均値が、側面の得点


価値ある大学
 上記「就業観ランキング」は、日経キャリアマガジン特別編集 価値ある大学2020年版〜就職力ランキング〜』(2019年6月6日発行)からの一部抜粋、変更したものです。  同誌には、総合ランキング(31位以下)、4つの側面別ランキング、大学の取り組みランキング、企業から寄せられたコメント(また企業が学生にどういった力を求めているか)など、「大学イメージ調査」の詳細を掲載しています。 今後の学生就職支援やキャリア教育の参考に、書店などでお手に取っていただければ幸いです。
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納品データ(一部)
  • 2020年版 総合ランキング(設置区分別、地域別)
  • 2020年版 各側面別ランキング(設置区分別、地域別)
  • 総合ランキング(2020〜2018年版の比較)
  • 各側面別ランキング(2020〜2018年版の比較)
  • 大学の各取組ランキング(2020〜2018年版の比較)
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      【調査概要】

    • 調査名 企業の人事担当者から見た大学イメージ調査
    • 調査期間 2019年2月18日(月)〜3月22日(金)
    • 調査対象 2019年2月現在の全上場企業(ジャスダック等新興市場含む、外国会社は除く)と一部有力未上場企業
    • 調査対象社数 4779社
    • 回答社数 815社
    • 調査主体 日本経済新聞社と日経HRの共同調査
    • 調査協力 日経リサーチ