※4側面、12項目
側面1_行動力(熱意がある・主体性がある・チャレンジ精神がある)
側面2_対人力(コミュニケーション能力が高い・ストレス耐性が高い・柔軟性、適応力がある)
側面3_知力・学力(論理的思考ができる・高い教養を身に付けている・理解力がすぐれている<地頭がよい>)
側面4_独創性(創造力がある・個性がある・着眼点がよい)
人事が評価する大学2022年版 総合1位は2年連続で北海道大学
人事が重視する力はコミュニケーション能力と主体性
熱意、主体性で高評価を得た大学は?
論理的思考、理解力で評価された大学は?
対人力ランキング1位は北海道大学
対人力ランキングは「コミュニケーション能力が高い」「ストレス耐性が高い」「柔軟性、適応力がある」の3項目の得点を合算し、項目数で割った平均値を「対人力」としています。「コミュニケーション能力が高い」は、企業の人事担当者が「非常に重視している」「重視している」と回答した割合が90.5%と最も高い項目です。経団連が2018年まで実施していた「新卒採用に関するアンケート調査結果」にある「選考にあたって特に重視した点」という質問では、16年連続で「コミュニケーション能力」が1位となっています。本調査でも最も重視する能力となっており、企業で働く上では欠かせない能力です。
北海道大学は「柔軟性、適応力」で高評価
対人力で1位となったのは北海道大学(総合1位)、2位東北大学(総合3位)、3位京都大学(総合2位)と、総合ランキングトップ3が入りました。北海道大学は企業からのコメントに「学業だけではなく、部活動加入率が高いイメージ」とあり、課外活動を通した学生同士の接点が多いことが対人力を高めていると見られます。北海道大学は対人力を構成する3項目では「柔軟性、適応力がある」(8.56)が1位、「ストレス耐性が高い」(8.29)が2位、「コミュニケーション能力が高い」(8.61)が5位でした。企業からは「柔軟性があり、適応力が高い」「人当たりが良く柔らかい感じの学生が多い」といった声がありました。
2位東北大学、3位京都大学
2位の東北大学は「柔軟性、適応力がある」(8.56)で1位、「ストレス耐性が高い」(8.13)が3位、「コミュニケーション能力が高い」(8.41)が9位でした。企業からは「高いコミュニケーション能力により他部門と横断的に関わりながら活躍している」という声がありました。3位の京都大学は「ストレス耐性が高い」(8.30)が1位、「柔軟性、適応力がある」(8.08)が4位、「コミュニケーション能力が高い」(8.46)が8位となりました。4位以下は、4位桜美林大学(8.20)、5位名古屋外国語大学(8.09)、6位早稲田大学(8.03)、白鴎大学(8.03)、8位神戸大学(8.00)、9位慶應義塾大学(7.97)、10位横浜国立大学(7.92)でした。
慶應義塾大学がコミュニケーション能力でトップ
項目別では、「コミュニケーション能力が高い」は慶應義塾大学(8.82)、桜美林大学(8.81)、白鴎大学(8.75)、「ストレス耐性が高い」は京都大学(8.30)、北海道大学(8.29)、東北大学(8.13)、「柔軟性、適応力がある」は北海道大学(8.56)、東北大学(8.56)、桜美林大学(8.21)でした。(編集部 渡辺茂晃)
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