柔軟性 自分の考えに固執しすぎないことが大事!

社会人基礎力道場

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人によって考え方が違うように、会社によってもそれぞれ考え方が異なります。それがいわゆる社風であったり、会社ごとの仕事の進め方であったりします。人も会社も、その違いを理解したうえで、仕事を進めないと失敗してしまうこともあります。マンガの新人君のように自分の考えにこだわりすぎてはダメ。さまざまな考え方を受け入れる姿勢が大切なのです。特に経験豊富な先輩や上司の意見はね!

社会人基礎力では、「柔軟性」を「意見の違いや立場の違いを理解する力」と定義し、「自分のルールややり方に固執するのではなく、相手の意見や立場を尊重し理解する」ことを行動例として紹介しています。新しい考え方を積極的に理解しようとし、必要なら受け入れるという姿勢は、人が成長するうえでは欠かせないものといえるでしょう。

社会人基礎力の3能力12能力要素についてはこちら

他人の意見や立場を理解する

柔軟性は、社会で生活するうえではとても重要な能力です。社会人として生活する際には、自分が住んでいる地域の人々との付き合いがあり、仕事では職場の同僚や取引先企業の担当者と一緒に仕事を進めなければなりません。そうした人々とうまく付き合うためには、お互い理解し合う必要があります。意見や立場の違いを理解しなかったら物事は先に進みません。むしろ、ケンカになってしまうでしょう。そうならないためにも、誰もが柔軟性を持っているといいですね。

柔軟性を理解する際に大切なのは、「意見や立場の違いを理解する」という点です。他人と話をする際には、相手がどのような立場で、どのような考えを持っているのかが分かっていれば話も弾みます。これが仕事での交渉や商談の場で相手の立場・意見を理解していると、相手が受け入れやすい提案ができ、交渉もうまく進むでしょう。自分と異なる考え方や価値観に出合った際には、拒否するのではなく、まずは「そういう考えもあるんだ」と理解すること。許容できる範囲であれば、受け入れることも必要です。

1つ注意したいのは、単に人の意見や考え方に従うということではありません。「自分のルールややり方に固執するのではなく」と行動例にあるように、自分なりのルールややり方を持っていることが前提です。何も考えずに、ただ従うのとは全く違います。

年齢や環境の異なる人と出会える場に出て行こう!

では、柔軟性を高めるにはどうすればいいのでしょうか。まずは自分と異なるバックボーンの人や世代の異なる人と付き合ったり、話をしたりする機会を増やすことです。大学では、同じ学力レベルや学習志向、将来の職業など、似た者同士が集まる可能性が高くなります。また、サークルや部活などに属していなければ、学内の友人は自分と気の合う人しかいないでしょう。それでは、自分と異なる意見や考え方を持った人と出会うチャンスは減ってしまいます。

そうならないためにも、大学ではサークルや部活など、何らかの団体や組織に属し、自分とは異なる立場や意見を持つ人と話をし、彼らの考えを聞くことです。さらにいうなら、大学が違うとか年齢が違うなど、自分とは全く異なる環境にいる人々と接することができる場に身を置くのがいいでしょう。これは会社で働いている人にも同じことがいえます。社内の人だけでなく、社外の人と付き合うことが大切です。異なる価値観を持った人と話をすると、モノの見方や考え方に驚かされることがあります。そうした異なる価値観に触れ、理解することが、柔軟性をより高めてくれます。

海外に行くのも有効な手段の1つ

留学や海外旅行に行くのもいいですね。最近は、大学生をはじめとした若い人たちが海外旅行をしなくなったといわれます。インターネットの普及などによって、わざわざ海外に行かなくても海外の文化を学べるということも影響しているのでしょう。でも、柔軟性を高めるという面では、日常とは異なる外国に出向き、価値観の異なる世界で生活することは、まさに柔軟性を高めるには打ってつけです。私も学生時代にある国で「この国にはサービス精神がない」ことを学び、また違う国では「この国の人には妥協という考え方がない」ことを知りました。

グローバルな人材が求められる現在、多種多様な国や文化を持った人々と付き合わなければなりません。そのためにも、外国の人々と接し、お互いに理解し合う訓練は必要です。異なる考え方や価値観をお互いに理解し合い、そのうえでうまく付き合うようにする。これが大事なんですね。

みんなが柔軟性を持っていれば、世の中の諍(いさか)いもなくなりますしね。
(日経HR 渡辺茂晃)
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日経キャリア教育「キャリエデュ」では、「社会人基礎力診断」を開発・提供しています。「社会人基礎力」とは、以下の3能力と12能力要素からなる、仕事や職場で活躍するうえで必要な力のことです。


<3能力>
前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力
<12能力要素>
主体性、働きかけ力、実行力、課題発見力、計画力、創造力、発信力、傾聴力、柔軟性、情況把握力、規律性、ストレスコントロール力


就職活動に臨むうえでも、学生たちのこれらの能力は欠かせません。まずは学生たちに足りない力を把握するため、社会人基礎力診断で学生たちの能力測定から始めてみましょう。

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学生の「社会人基礎力」を測るWEB診断です。経済産業省が2006年に定義した「社会人基礎力」の3能力12能力要素と、2018年に再定義した3つの視点を測っています。「低学年向け」と「高学年向け」があり、結果レポートの「診断結果の生かし方のアドバイス」に違いがあります。



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