2020年1月 インターンでそわそわ体験。いろいろあります!

意識普通系な僕の就活日記@shimi(明治大学商学部)

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いよいよ選考が始まりました!

最近は選考が進んできました。選考と言っても受けているのは大手企業ではなく、ベンチャーや中小企業が多いです。12月頃から企業説明会の募集が始まり、今は少しずつ受けています。志望業界は広告業界から人材業界や新規事業立ち上げのベンチャー企業へと関心が移りました。僕はもともと未来を良くしようと考えることが好きで、その影響か、将来を暗く考え、現状にもがいている人を一人でも多く救う仕事がしたい、と考えるようになりました。

大学の「ベンチャービジネス論」という講義で、今を前向きに、誇りを持って生きている大人に出会えたというのも大きいです。そんな大人に僕もなりたい、さらには、誇りを持って働いている大人を増やしたい、そう願うようになりました。半年前までは広告業界を志望していましたが、それはなんとなく華やかで、クリエイティブな雰囲気があったからだと気づきました。決して仕事内容に惹かれたわけでなく、知名度や見栄で判断していたのです。

自分がやりたいことが明らかになってきたので、今では、志望業界が狭まりつつあります。それでも、インターシップはまだまだ受けています。1カ月前、ごく普通の大学生の僕が、グループワークで気まずい経験をしました。インターンシップ自体が気まずい、初対面の人と話すとか無理、など、コミュニケーションに自身のない人には、ぜひ読んでいただきたい記事になっています。

悩ましい自己紹介のタイミング

僕自身、就活生としてのこの1年間はインターンシップに何度も足を運んできた。就活を始めたばかりの頃は、グループワークや初対面の人との交流に戸惑い、緊張して思うように話せないこともあった。遅れてはいけないと、余裕をもって集合時間の10分前に会場へ到着するも、そこには既に優秀そうな就活生がちらほら座っており、それだけで圧倒されたこともある。やばい、みんな賢そうだ......。早くも心臓が高鳴る。

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こんな何気ない開始前の段階で、僕は毎度のように、あることで頭を悩ませてしまう。それは、インターンシップが始まるまでの時間に自己紹介をしてもいいのかどうか、という問題である。どういうことなのか詳しく説明したい。僕はまず会場へ入り、着席するタイミングで「よろしくお願いします」とあいさつする。最低限のマナーとして、ここまでは普通だと思う。しかし、その後の会話がどうしても続かない。余計なことを考えてしまって、ぎこちなさを感じてしまうのだ。

「出身はどちらですか」「趣味は何ですか」というように話を広げたいのだが、インターンシップ中にも自己紹介の時間が確保されていて、今話したらネタが尽きてしまうのではないか、と考えてしまう。もし、始まる前に全てを語り尽くしてしまったら、自己紹介用の時間は地獄絵図へと化す。あ、もう大体話しましたよね......、趣味も知ってますし......。発せられた言葉は弱々しく消えていく。

できることと言えば、会話にならない地獄の時間が過ぎ去るのを、ただ待つのみである。こんな状況、正直言って耐えられない。また、上手いこと会話を続けたとしても、後から到着した人がよろしくお願いします、と加われば、会話を中断しなければならない。テンポよく弾んでいた会話を止めて、また振り出しに戻る感覚がすごくドキドキする。インターンシップに慣れていない僕は、そんな小さな悩みを抱えながら会場へと挑んでいた。

はっきり言いたい。ただのコミュ障である。しかし、そんな僕でも、最近はコミュニケーションという点であまり悩まなくなった。開始10分前に到着しても会話が続き、その影響か物怖じしなくなったのだ。やはり経験を重ねるうちに場慣れしたのかもしれない。また、雑談のテクニックを学んだのも大きい。例えば、相手の出身地を聞いたら、今度はその出身地について詳しく深堀していく。青森出身の人がいたら、ねぶた祭りはどうなのか。東京出身の人がいたら、芸能人を見たことがあるか。埼玉出身の人がいたら、さつまいもが美味しいのか(笑)。こちらから質問して相手が答えてくれたら、さらに質問や感想で返せるようになった。

「芸能人に似ているって言われませんか?」

最近はインターンシップに慣れてきたと自負している僕でも、会話をしていて少しばかり背中がむずがゆくなった経験があった。それは、あるベンチャー企業の2daysインターンシップで起きた。その日は、慣れない銀座のオフィス街を走り抜け、何とか開始3分前にオフィスへと滑り込んだ。落ち着いた表情を装いながら、指定された席に慌ただしく座る。

そのままの流れで「よろしくお願いします!」と軽くあいさつを交わした。すると、同じ机の班員が僕の顔をじっと見て、何か言いたそうな顔をしているのが目に留まった。僕は気まずくなり、思わず目をそらした。そのまま見つめ続けた班員は、こらえきれなくなったのか、唐突に僕に向かって話しかけてきた。

「すみません、芸能人に似ているって言われませんか?」
「え?」

一瞬で頭が真っ白になった。僕は今まで芸能人に似ていると言われた経験がないので、誰に似ているのか、全く見当がつかない。イケメン俳優だったらいいな、と思いながら、同時にお笑い芸人である可能性も低くはないので気になって体がふわふわする。

「わかる! 誰かに似てるんだよな」

他の班員も食いついてきた。そんなに似てる人がいるのだろうか。

「え、誰に似てるんだろう。あまり芸能人に似てるって言われたことないから、気になるな。教えてよ」
「ちょっと待ってね、うーん......」
「はい、それでは時間になりましたので、インターンシップを始めます」

最悪だ。最悪のタイミングでインターンシップが始まった。いったい僕は誰に似ているのだろう。頭がもやもやして集中できない。こっそり顔を上げてさっきの班員を見ると、何食わぬ顔で人事の話を聞いていた。こっちは惑わされているというのに、何なんだ、あの落ち着きは。それからグループワークが終わり、何とか初日が終了した。それでも、頭の中はすっきりしないままだ。明日こそ誰に似ているのかはっきりさせよう。いっそのこと似ている芸能人の物まねも覚えて、笑いを取ってやろう。そんなことを考えて2日目を迎えた。

インターンシップ2日目、昨日と同じ班員に誰に似ているのか、改めて聞いてみる。

「わかった!たぶん、斎藤工に似てるよ」
「そうかも。試しに、バイト探しはインディード♪ って言ってみて」

なるほど、斎藤工さんか。嬉しいな、イケメン俳優じゃないか、よし!

「バイト探しはインディード♪」
「あ、ごめん。似てなかった」

そわそわした時間を返してほしい。


プロフィール

@shimi(明治大学商学部) 趣味は海外サッカー観戦、TWICE。アルバイトは居酒屋。